橋谷社会保険労務士事務所

介護サービス、障害サービスの書類対策専門
 03-6820-0745
お問い合わせ

お役立ち情報

2022-06-22 11:44:00

新しい手当を作ったら、必ず実施することとは?

23725288_s.jpg

 

 

今日は、手当を新しくしたら、必ずやったほうが良いことについてお話をします。

 

過去に手当を新設した時に、職員さんからの反応がない、反応が薄いという

事業所は、以下の方法を、お試し下さい。

 

それは、「手当についての説明会(勉強会)」を行うことです。

 

 

メリットとしては、

・ 手当を作った社長の思いを伝えられる(職員さんの反応を引き出しやすい)

・ こんな手当が欲しい、実際の現場でのアイデア等が聴ける

・ 日頃感じている、労働条件、労働環境のモヤモヤを解消できる

 

デメリットとしては、

・ 給与全般の不満についてを話を聴く、説明会になる可能性がある

・ 説明の中で、労働基準法などの法律に関する説明が必要になる

・ 業務の不満、人員の不満など、他の課題に飛び火することもある

 

 

デメリットにある、

職員のみなさんからのご不満や、

労働基準法について労働条件や環境についての説明

介護保険法、介護報酬の通達についての説明などについては、

 

社長さんと一緒に、私が説明会や勉強会に同席することで、

職員さんに向けて、説明することが出来ます。

 

 

定期的に、職員のみなさんからの質問を募集して、解消していくほうが

みなさんの不満等が小さいうちに解消することも可能です。

 

 

説明会では

① 今回、この手当を導入することになった経緯、理由

② 具体的な報酬額、モデル給与

③ 記録法や、給与のスムーズに支給するための回数の報告法

等について話をします。

 

 

特に①経緯や理由が抜けると

職員さんの反応が悪くなります。

中には、「また面倒なことを、現場に押しつけて・・」のように誤解する職員さんもいるかもしれません。

 

 

社長さんに、説明会や勉強会をしましたか?と質問をすると、

説明会の代わりに

 

・ 朝礼で1回、説明したから

・ この説明文書を作成して配布したから

・ 管理者やサービス提供責任者に説明したから

 

という回答が返ってきます。

 

もちろん、それで上手く行っている事業所もあるかと思いますが

 

実際に新しい手当が、制度として動いていなければ、

動くまで説明を継続する、職員さんが業務が出来る様に支援する必要が出てきます。

説明会や勉強会の他に、個別面談等も有効です。

 

とはいえ、何度も何度も、複数の職員に説明するのは手間ですよね。だからこその、説明会です。

なお、説明会も、動画にしておけば、回数を減らすことが出来ます。

説明会をするときは、ZOOMの録画機能を使って記録すると、それが動画になります。

 

特に集団の前だと、盛り上がってしまい、建設的な意見も含め、いろいろな意見を話すタイプであれば、

説明会、勉強会前に個別で対応し、意見を聴いておくと、説明会がスムーズに進むと思います。

 

説明会、勉強会等を開催して、新しい手当を職員のみなさんに理解してもらい、

実施に繋げましょう。

2024.12.23 Monday